宿命を受け止め破壊と新生から
新たな運命を掴もう

2018年一般社団法人鳥栖青年会議所理事長を拝命させていただくにあたり、3つの感謝を申し上げます。
1.まずは59年間、この地域でひとづくり・まちづくりの先頭を走り続けていただいた、先輩諸兄への感謝。
2.そして地方創生が叫ばれる中、鳥栖青年会議所に賛同いただき共に運動を展開していただいている市民の皆様への感謝。
3.最後に様々な組織が存在する中で鳥栖青年会議所への入会、そして共に運動を行っていく覚悟を決めてくれたメンバーへの感謝。

ひとは誰にでも平等に生まれながらに宿命と運命を与えられ、その生涯を全うする。
宿命とは生れながらに決められたレールのようなものであり、日本人として生を受けたことや、各々が各家庭に御先祖様がいることなど、自分の意志では決められないことである。
それに対して運命とは自分の努力次第でいかようにも変化する。

例えば青年会議所への門を叩いたことも、様々な役職を全うしたことも、最終的に決断したのは自分である。
そして、その決断から多くの学びや気づき、また人脈を得る機会を頂いた。
この青年会議所には多くの運命が待ち構えている、そこに挑戦するのは自分自身の情熱と覚悟、ただそれだけである。
過酷な時代にこそ青年会議所は活路を見出し、夢を描き、地域をリードしていくことこそ我々の存在意義ではないだろうか。この国に生まれたことを宿命と受け止め、未来へ向かっての新しい挑戦こそ、我々にしかできない新たな運命なのである。

今、我々が住まう地域だけでなく日本各地で、少子高齢化や若年層の首都圏への人口一極集中による地方の衰退に歯止めをかけようと、各地域において様々な団体が地域の活力、伝統文化を次世代へ継承して各地域、それぞれの特色を活かしたまちづくりに希望を見出そうと、必死に地域再興を目指して運動を展開しています。

我々鳥栖青年会議所も、59年という歴史の中で先人たちが築き上げてこられた伝統と実績を背負った志高いメンバーひとり1人の弛まぬ努力と情熱から、地域再興への希望を見出し、地域に住み暮らす市民との協働による、明るい豊かな社会の実現のために、覚悟と情熱を兼ね備えたJAYCEEが一丸となって次代への先導を歩もうではないか。

我が国日本は約2700年もの長きにわたり、万世一系として繁栄してきた世界最古の自然国家として長い歴史を紡いで今日まで発展してきました。
古来より日本の特徴として「和」を基調とした徳の統治が、我々日本人の精神性の根底にはあり正義・勇気を重んじ、卑怯を嫌う民族です。

現代においても世界から賞賛される日本人の精神性に関して、古くは古事記や日本書紀、また十七条憲法や御箇条の御誓文などに日本人の精神性を表す文献が多く記載されています。
そこには古くから我が国で培われてきた伝統的価値観や道徳心に帰属することが大きく、日本人は他を慮る心を幼少より身につけ当たり前のようにその精神性を貫いて今日までの日本を成長させてきました。

しかし、現在、この日本人の精神性は希薄に陥っている印象を覚えます。
その要因として核家族化による生活環境の変化や、地域コミュニティの衰退、そしてこれまで対話の中で社会を構築してきた日本人が、SNS等の情報社会の普及により対面的な意思表示が減少し個人主義への傾倒から本来、日本人が持ち合わせてきた他を慮る心が希薄化し、ひとに対する関心から無関心へと心の軸が変化しているように思えます。

グローバルな世の中に突入した反面、古来より受け継がれてきた日本人としての秩序やモラル、そして道徳心が失われ「徳」を基調にしてきた日本人が「得」へとシフトチェンジしつつあるという現実を受け止めなければなりません。
そこで、「和」を基調とした日本人の精神性を未来へ残すために、子供たちに各地域で継承されている行事や風習、伝統文化をしっかりと継承し、先人たちが築き上げてきた伝統的価値観を未来の子供たちへ伝え学んでいく責務があるのではないかと考えます。

次代を担う子供たちに連綿と受け継がれてきた日本の伝統的価値観をしっかりと継承すること、そして地域の歴史や文化に魅力をもって行動を起こすことのできるつよく、やさしい人材を育成することが必要だと確信します。

まずは、日本人としての価値観を育むために、自国の国家感や各地域の成り立ちを知り、郷土への愛着をもつこと、そして無関心から脱却することで地域への関心も高まり、人びとの心の中に国家、郷土、そして日本人としての精神性が醸成されるものだと考察します。

これまで鳥栖青年会議所では我々が研鑽を積み、地域の子供たちを対象に「食育事業」や「恩送りプログラム」などの青少年育成事業を実践してきました。
本年も責任世代である我々が、まだまだ心の成長期である子供たちに対して、無関心から関心へと心の意識の醸成を促すことで、日本人の精神性と伝統的価値観について学び、自国を誇れる日本人へと昇華できる、ひとづくり事業を開催します。

また鳥栖青年会議所では、鳥栖市相撲連盟と共催でわんぱく相撲を開催しており、国技である相撲を通じて子供たちに心身の鍛錬と健康の増進というスポーツ教育の一環として、また礼儀礼節や道徳心の大切さを伝え、他を慮る心の醸成という道徳教育の一環として継続してきました。

本年も親子で作る化粧まわし作りや振る舞い鍋など、地域の方々にも参画していただき、地域住民が交流を図れる運動を開催することで、日本人の伝統的価値観を体現できる事業へと導きます。

2011年に発災した東日本大震災を皮切りに近年、日本列島では熊本地震や北部九州豪雨災害など、未曾有の災害に各地域は疲弊し困難な生活を余儀なくされている現状があります。
我々が住み暮らすこの地域は九州の交通の要衝として古くから交通・物流拠点としてポテンシャルを担ってきた中で、2014年に鳥栖青年会議所が策定した「まちづくり提言書2014」の救済のまちにも記載している災害拠点都市としてのポテンシャルを活かし、行政、社会福祉協議会、ボランティア団体と連携して災害支援ネットワークを構築していく必要があります。

そのためには有事の際に必要な防災に関する知識や日常から災害に関心を寄せる意識を念頭に置き、個で取り組むのではなく、組織として全メンバーで共有することが必要です。

そして、メンバーと地域住民の防災に関する意識を高めると共に、「救済のまち」として、この地域でしかできない役割に関して、行政や社会福祉協議会・ボランティア団体との意見交換を行い、ホームページやSNSを活用して地域住民に向けて防災に関する情報の共有を行います。

さらに災害支援ネットワーク構築に向けた研修を実施して、九州の交通・物流拠点としてのポテンシャルを活かした、災害支援の在り方を研鑽することで有事に際してのメンバーの意識・知識の醸成を行います。

また、我々が活動する地域には様々な団体が存在し、日々活動をされておりますが、なかなか交流の機会がなく今日まで歩んできました。
各種団体において目的は様々ですが、最終的な目的は我々が住み暮らす地域の発展があると感じます。
人口減少や会員減少の時代の中で、他団体との連携や協働という新たな視点をもつことで、広域的な視野を広げ、新しい可能性を秘めたまちづくりの発展に繋がると捉え、本年は活動エリアの各種団体へ積極的な交流を行い、各組織における地域の発展やまちづくりに関する考え方に対する情報の共有を図り、地域発展のまちづくりに繋がる意見交換の場を創出していきたいと考えます。

近年、全国的に会員減少傾向にある青年会議所は各地で疲弊し、運動を展開できないLOMも数多く存在すると同時に、在籍期間が3年未満というメンバーが圧倒的に増えてきている現状があります。
鳥栖青年会議所においても近年、拡大に力を入れ積極的な拡大運動を行ってきた中で、まだまだJAYCEEとしてはもちろんのこと、地域リーダーたる人材が少ないと危機感を抱くことがあります。

我々の運動を地域に伝播するためには1人でも多くのメンバーで行動を起こしていくことが必要です。
そのために我々と共に志高く、運動を行っていくメンバーを増やすことに注力したいと思います。
なぜならば数は質に変えられますが質は数を生むことができない、そのためにはフィルターをかけずに一心不乱に拡大を成功させるという情熱と行動力をメンバーへ理解していただくことが先決であり、ただ拡大と叫ぶのではなく活動地域の人口を考え、明確な人数を打ち出すことで、メンバーにも我々の運動を伝播していくにはこれだけの人材が必要であるという目標を共有することができると考えます。

全力で会員拡大を成功させ2019年に迎える60周年を念頭に即戦力としてJC運動を展開できる人材へと導くことが理事長の責任と捉え、2018年は会員目標を60名と定め拡大運動に邁進すると同時に、本年拡大できなければ我々の運動は浸透しないという強い覚悟で先頭を走り続け、メンバーへの指標を体現します。
そのためにはきめ細やかなフォローアップはもちろんのこと、定期的な拡大状況をメンバーで共有し、一丸となった拡大会議を実施することにより拡大に対する、意識の醸成に繋げていきます。

鳥栖青年会議所は入会3年未満のメンバーが過半数を占めるという時代に突入しています。
何のため存在する組織なのか、この組織の魅力・可能性を十分にメンバーに伝え、共感を得ることが先に書かせていただいた会員拡大の原点になると思います。

59年という鳥栖青年鍵所の歴史の中で先人たちが我々の住み暮らす地域を育み、現在に至っております。そしてそのバトンは今、我々青年が受け取り、次代へと灯りを消すことなく引き継がなければなりません。
社会情勢や生活環境の変化、また未曾有の災害が発生した時代にあっても先人たちは知恵を出し合い、視点を変え、弛まぬ努力と熱い情熱を絶やすことなく、明るい豊かな社会の実現への一翼を担っていただきました。

そして今、バトンを受け取った我々が研鑽を重ね、地域リーダーとして、地域発展のために弛まぬ努力と熱い情熱を発揮して、明るい豊かな社会の実現に向けたビジョンを次代へ示す時であると考えます。
人が成長する過程の中で必要なのは、責任と自覚であり、これに経験を増やすことで地域リーダーとして市民を牽引できる人材へと成長すると考えます。

本年はアカデミー生だけでなく、メンバー全員でJAYCEEとしての気概や知識を学び、JCとしての目的や意義、可能性を共有してJC活動・運動に役立つ機会を創出していきます。
そして1人でも多くのメンバーにJCとしての誇りと自信をもってもらえるJAYCEE育成に注力していきます。

鳥栖青年会議所に入会しても途中で退会・休会をするメンバーや、上手く会員とのコミュニケーションを取れずに会議に疲弊感を覚え、出席率を下げていくメンバーたち、そんなメンバー達に1人でも多く青年会議所の魅力を伝え、共に運動をする仲間としてフォローしていく仕組みを構築しないとこれからの組織としての発展は厳しいものになると推測します。

青年会議所は「会議」を基軸として物事の運営を進めていく中で、メンバーが自ら事業・運動に積極的に参画する意識をもち、地域リーダーとしての責任と自覚を兼ね備えた人材へと成長することが盤石な組織づくりへと繋がります。新たな決意のもと、青年会議所に入会してくれたメンバーや長きにわたり組織に尽力してくれているメンバーに適材適所の機会を提供して共に成長につながる工夫を組織一丸となって構築していきます。

また総会、理事会、例会と様々な場面において意識変革を行い、スイッチの切り替わった自分というものを身につけて、必ず1つ、その事業に参加してよかったと思える仕掛けを工夫し、各種会議に臨んでいただきたいと強く願うと共に、責任と自覚からメリハリをもった緊張感漲る組織運営を心掛けていきます。
そして鳥栖青年会議所の行う運動を多くの市民へ発信し、共感を得て共に運動へ参画したいと思っていただけるような魅力ある広報活動を実施していきます。

青年会議所には京都会議や佐賀ブロック大会、九州地区大会にサマーコンファレンスなど自己研鑽に繋がる多くの機会が提供されます。是非、1人でも多くのメンバーと参加して意見交換を行い、自己成長の機会、また組織力強化と会員交流からの結束に繋がる機会へと繋げていただきたいと思います。

本年は2つ大きな大会がこの九州で開催されます。
第67回全国大会宮崎大会では日本中のJAYCEEが宮崎に集い、改めて九州のポテンシャルを体感できる機会になると確信すると同時に、我々が住み暮らす地域の恩恵を感じ取る機会になると思います。

またJCIアスパック鹿児島大会では海外より多くのメンバーが鹿児島の地に集い、日本という視点や、参加者の国柄に接することのできる国際の機会として、普段我々の活動する地域だけでは感じることのできない、非常にスケールの大きい大会がこの九州で開催されます。
是非この機会を積極的に掴んで、新たな刺激を受けメンバー各自の自己成長に繋げていただきたいと思います。

我々が地域で行う活動・運動を継続していく中で最も重要なことは、発信する側がしっかりと知識と意識、そして行動力を兼ね備えていなければ市民を巻き込んでの協働など不可能だということです。
市民に対しても、他団体に対しても青年会議所はこういう運動をこういう目的で組織として行っていると自信を持って言えなければ、誰からの賛同も得ることはできず、それを実現するためには弛まぬ行動力と情熱が必要不可欠であり、すなわちは何事にも積極的な参画を行っていくことが必要不可欠なのです。

本年は会員拡大と同時に、熱い情熱と積極的な参画意識を持ち合わせたひとづくりに注力し、組織力向上を目指して運動を進めて参る所存です。

青年会議所とは何なのか、上を目指せばキリがなく下を見渡せばキリがない。
入会当時はとても最後までやりきるとは思わなかったし、仲間ができるとも考えもしなかった。
それだけ意識の違いをまざまざと見せつけられた記憶があります。

先輩や仲間達は昼夜、青年会議所運動に心血を注ぎ、使命感・達成感、そして責任感の中で多くの月日を費やしてこられました。

自分が負けるわけにはいかないという想いと、先人たちが築いてこられた看板の重みを汚してはならない、この2つを必死に守りながら我武者羅に走り続けてきました。

今日に至るまで多くの先輩や仲間に支えられ、人のつながりが今の自分を形成しています。
この組織は頑張った分だけ、間違いなく親友と呼べる仲間ができる、どこまでも高い知識を学ぶことができる、改めて考えた時に出る答えは、いつのまにか自分自身がJAYCEEになっていたということ、入会当時は嫌でたまらなかった組織だが、様々な出会いや経験を積んでいき、この組織の無限の可能性に直面しました。

時代は変化する中で、私たちが行ってきた運動も変化を求められている。
一昔前ならこうだったことも今では通用しない、スピード感をもって対処・対応、また判断を迫られることもある。その時に1歩踏み出す勇気、変革する情熱を持ち合わせていなければ時代に取り残される組織になると思います。

前進するには過去の考えを打ち破り、新しいものを生み出していくことこそが新たな時代への変革と捉え、スローガンに破壊と新生という言葉を使わせていただきました。

JCしかなかった時代からJCもあるという言葉を良く耳にしますが、青年会議所は間違いなく地域をリードする団体であり、明るい豊かな社会を実現できる唯一無二の団体だと確信します。この組織に身を置き、地域の運動に参画できることを誇りに、前だけを見つめて歩を進めようではないか、すべては明るい豊かな社会のために。

事業計画

1.日本人としての精神性と道徳心を育む事業の実施
2.わんぱく相撲に関する取り組みの実施
3.防災拠点として実働できる防災研修の実施
4.他団体とのまちづくりに関する意見交換の実施
5.会員拡大の実施
6.JAYCEE育成研修の実施
7.会員交流から結束に繋がる事業の実施
8.意識変革のための総会・例会の実施
9.JCに共感・参画に繋がる広報
⒑.各種大会への積極的な参画

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