明日を生きる未来のために

はじめに

1949年「祖国日本の復興」を目指し、戦後の危機的状況にあった日本に青年会議所が設立されました。
それから青年会議所は、時代背景や社会情勢が変化していくなか、70年以上もの間「明るい豊かな社会」の実現に向けて様々な運動を起こし、今日の社会の基礎を築いてきました。
今の私たちの生活は、当たり前のものではなく、先輩方々の弛まぬ行動があったからこそのものであって、これをさらに発展させ引き継いでいくことが、現代を生きる私たちの責任でもあります。

昭和から平成、そして令和へと時代が変わって行き、生活は豊かになりながらもその時々において、社会は様々な問題を抱えてきました。
近年では東日本大震災や熊本地震、令和元年8月九州北部豪雨、令和2年7月豪雨と自然災害に見舞われることが続いています。

さらには、新型コロナウィルス感染症の拡大により、令和2年4月に日本全国に緊急事態宣言が発令されるなど、これまでに経験したことのない状況に、日本だけでなく、世界全体が覆われています。これまで当たり前のように行っていたことが出来ない生活が続き、日常生活においても新たな生活様式が求められています。

このような状況だからこそ、それぞれの時代にその時代に応じて地域の発展のために、未来を見据えて運動を行ってきた青年会議所の真価が問われる時代といえます。

運動指針2019では、まちづくりとして、「個性溢れるまち」、「多様 性のあるまち」、「九州のかなめとなるまち」の3つの運動の方向性が 示されています。
それぞれが持続的な発展とともに、多様性と包摂性のある社会を目指すために必要な運動ですが、本年は、「個性溢れるまち」として、スポーツの力を活用した運動に注力します。

鳥栖市は、日本全体が人口減少・少子高齢化といった問題を抱える中で、九州の中でも発展の見込める数少ない地域です。
九州の主要都市に通じる高速道路や鉄道が交わる交通の要衝としての地理的優位性から、企業誘致や住宅整備が進められた転入超過によって、鳥栖市の人口増加は 支えられてきました。

ただ、鳥栖市の 転入超過の幅も、1000人台を記録していた時期に比べ、ここ数年は増加傾向が鈍化しています。
大規模な宅地開発の予定はなく、企業誘致のための用地も足りていないという状況から、企業誘致や住宅整備といった受け皿は不足し始めています。
将来的には、日本全体が人口減少をしているのと同様に、この鳥栖市も人口が減少に転じる可能性があります。
これまでのような企業誘致や大規模な住宅整備が難しい以上、この鳥栖市に人を集め、持続的な発展を目指すためには、この地域にしかない魅力を改めて見直し、新たな価値を創出して、市外に向けた定住促進を目的とした情報の発信を行っていくことが必要です。

2020年は、新型コロナウィルス感染症 拡大の影響もあって 、東京オリンピックの延期を始め、多くのイベントが中止となり、日本全体に大きな影を 落とすことに なりました。
鳥栖市においても、予定されていたまつり、イベントは中止となりました。

しかし、このような状況だからこそ、この地域の個性を内外に発信する好機でもあります。
鳥栖市は、人口 が7万人程度のまちでありながら、サッカーJリーグ・サガン鳥栖、バレーボールVリーグ・久光スプリングスといったプロスポーツチームが あります。
まちの規模からすれば、これだけ人を集めることの出来る資源をもっているまちは他にはありません。
スポーツを通じて地域の一体感を育むとともに、地域住民が誇りを感じることの出来る資源にもなります。

また、スポーツによる発信によって、この地域の全国的な知名度も高められています。
これらの魅力を今まで 以上に市民が享受し、さらには、この地を訪れる人々や市外の人々にこの魅力を伝播して、スポーツ文化を創出することで、他の地域にはない「個性溢れるまち」を創造していきます。

鳥栖青年会議所では、2020年度は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のために中止となりま したが、継続事業として、毎年わんぱく相撲LOM予選大会を開催してきました。

わんぱく相撲は、ただ勝ち負けを決めるだけの大会ではなく、地域の宝である子どもたちが、相撲のもつ礼儀・礼節 といった日本人の伝統的価値観を学ぶとともに、地域の大人たちがその子どもたちを支え、関わり合うことによって、地域コミュニティの構築にも資する可能性のある事業です。

本年も日本の心を育み、地域や家族といったコミュニティづくりに繋げていくためのひとづくり運動としての可能性をさらに検討し、わんぱく相撲LOM予選大会を開催致します。

青年会議所には、同年代でありながら多様な職種や人材が集まっています。
それぞれ仕事も環境も異なる中、全ての会員が同じ目的をもって、まちづくり、ひとづくりに取り組んで行くことで、一人ではなし得ない運動を実現していくことが出来ます。

そして、その運動を行う中で、自分自身が成長するとともに、会員同士の絆も生まれていきます。
ただ、すべての会員が同じ方向に向かって運動することは容易ではありません。
会員が住み暮らす地域に関心をもち、意識を高め、そして意識を統一するには、月に一度会員が集まり開催される総会・例会の場が重要なものとなります。

そのため、総会・例会において、鳥栖青年会議所が行ってきたセレモニーや準備の重要性を改めて見直していきます。
緊張感のある厳格な総会・例会を作り上げ、そして、その重要性を会員が感じることのできる場とすることで、会員の意識向上と統一を図っていきます。

また、会員が一同に介する総会・例会においてこそ、何か一つでも会員が得られるものがなければ、集まる意味はありません。
特に近年、鳥栖青年会議所の会員は、入会年数の浅い会員の割合が増えており、月に一度会員が集まる総会・例会の場でこそ、多くの学びと気付きを与える必要があります。
青年会議所には、各地青年会議所における事業だけでなく、佐賀ブロック協議会や九州地区協議会、さらには、日本青年会議所が主管する事業や各種大会など様々な学びの機会があります。

しかし、まず会員が集まる機会は総会・例会であり、そこに出 席する意義を会員に与えることが出来なければ、委員会や事業、さらには、各種大会への参加にも繋がりません。

改めて、青年会議所の基本である総会・ 例会の重要性を考え、会員の意識を高め、意識の統一を図る機会として作り上げ ることで 、一体感のある組織づくりを目指していきます。

会員の減少は、青年会議所の全国的な課題となっており、鳥栖青年会議所も会員減少の流れが続いています。
会員数が少なければ、組織の予算や事業の規模等に影響することになります。

確かに、クラウド ファンディングや協賛金を募ることで、会員が少なくても事業資金を集める方法はあり、事業を構築していくこと自体は不可能ではありません。

しかし会員が多ければ、それだけ人的資源を活用することも、様々な知恵を出し合うこともでき、選択肢の幅が広がることはあっても、狭まることはありません。
今後も地域に対して、影響を与え続ける運動を続けていくためには、会員拡大は必須といえますし、組織の士気にも関わってきます。

会員拡大のためには、地域に組織の魅力を知ってもらうことはもちろんのこと、興味、関心をもった入会候補者に対して、青年会議所でどのようなことが学べ、自身の成長にどう繋がるのか、そういったメリットを感じてもらうことが必要不可欠です。

そして、入会した会員に対するフォローを充実させ、定着する会員を増やしていくことも同時に行っていく必要があります。
鳥栖青年会議所においても、これまで様々な会員拡大の手法に取り組み、一定の成果を上げた年度もあれば、結果の出なかった年度もあります。

鳥栖青年会議所が行ってきた会員拡大の取り組みを検証し、効果的な手法を改めて見直していくことも必要です。
毎年会員拡大の取り組みは行っていますが、結果が思うようにでなかった年度は他の事業等に追われ、会員拡大に満足に注力できなかった面も大きかったように感じます。

会員拡大は全会員で取り組むべき問題ではありますが、まずは組織の中心である理事が全力で取り組まなければ、全会員の問題として拡がってはいきません。
毎年効果を上げている他の青年会議所の会員拡大サイクルや手法を参考としつつ、本年は事業を一定程度縮小してでも、鳥栖青年会議所としての会員拡大サイクルを確立していきます。

そして、一人の 担当に任せることなく、理事全員が会員拡大の担当として取り組むため、毎月の理事会で会員拡大会議を実施し、年間を通して会員拡大に取り組んでいきます。

まずは、理事が高い意識をもって会員拡大に取り組むことで、他の会員の意識を高め、全会員を巻き込んでいく
運動へと繋げていきます 。

青年会議所は、年齢も仕事も考え方も異なる会員が集まっている組織です。
そういった会員が意識を統一し、本気で取り組むことによって、まちを変える運動を起こすことができます。

私は、この鳥栖青年会議所に2011年に入会し、幸いにも様々な役職や運動を経験させて頂くこと ができました。
そういった運動に一緒になって取り組むことによって、会員同士の強い絆も生まれていきます。
私が入会して一緒に運動を行ってきた先輩方は、ほとんど卒業されましたが、卒業してからもこの青年会議所で培った関係は続いていきます。

それは、本気でまちを動かすような運動を一緒になって行ってきた青年会議所だからこそ得られたものです。
青年会議所での運動は、全てが上手くいくわけではありません。失敗することも少なくありません。

ただ、20歳から40歳までの青年の集まりだからこそ、失敗を恐れずに行動 をすることができます。
本気で取り組まなければ、まちを変えることも、自身が成長することもできません。
次世代に生きる人たちのために明るい豊かな社会を引き継いでいく、そのために、会員が全力で運動に取り組んでいける組織を構築していきます。

1.個性溢れるまちづくりのためのスポーツ文化の創造への取り組み
2.わんぱく相撲 LOM予選大会 の実施
3.会員の意識向上を図る総会・例会の実施
4.アカデミー研修の実施
5.全会員による会員拡大
6.各種大会への積極的な参加

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